インスタロゴ
ヘッダー画像

医療コラム

歯のトラブルの防ぎ方|もりわき歯科|芦屋駅すぐの歯科・歯医者

歯のトラブルの防ぎ方

なぜ急に痛みが?

「急に歯が痛くなった。家事と子育てで忙しくてすぐには歯医者に行けず、辛かった。」といった経験はありませんか?歯の痛みは、人間が経験する痛みの中でもかなり強い部類です。痛み止めを飲まないと我慢できないこともあるでしょう。さらにそのまま放置すると、歯の神経が死んでしまうことも。なかなか自分の時間を取りにくい人にとって、このような突発的なトラブルは避けたいですよね。今回は、歯にまつわる突発的なトラブルを未然に防ぐ方法についてお伝えします。

痛みが出る原因の大半は、むし歯か歯周病のどちらかに由来します。これらは、ある日突然発生するものではありません。長い年月をかけて、徐々に進行していきます。例えばむし歯は、ある程度の大きさになるまで、数ヶ月から数年のゆっくりした速度で進行します。そしてある境界を超えた時、痛みを感じるようになります。ですから、今のあなたのお口の中に「どんなリスクが潜んでいるのか」を知ることが有用です。あらかじめリスクを知れば、起こりうることへの準備や、トラブルを起こさないための予防策をとれます。また、もし治療が必要であるとわかれば、痛みの出ないうちに計画的に来院しましょう。

 

リスクを知る

では、どうすればリスクを知ることができるのでしょうか。まずお勧めしたいのは、むし歯・歯周病の検査です。先ほど述べた通り、口の中で痛みがでる原因の大半はむし歯・歯周病に由来します。そして歯を失う原因も1位は歯周病、2位はむし歯なのです。この2つだけで、全体の6割以上を占めます。喪失原因3位の「歯が折れる」も、そもそものきっかけはむし歯であることが多いですから、これも含めると8割以上にのぼります。したがって、まずはむし歯・歯周病についての検査をしましょう。

むし歯・歯周病に対する検査には、①レントゲン撮影、②お口の中の写真撮影、③歯周組織検査があります。むし歯を見るためのレントゲン写真は、お口の中にフィルムを入れて、3〜4本ずつ歯を分けて撮影する『デンタルエックス線写真撮影』が有効です。表面からは見えないむし歯を発見することができます。お口の中の写真は、歯周病で歯茎が腫れていないかのチェック、歯の表面に見えるむし歯のチェック、などに有用です。治療前と治療後を比較する上でも重要な資料になります。最後の「歯周組織検査」は、歯周病のための検査です。歯に付いた細菌を染め出して記録したり、歯茎の炎症の有無や、歯を支える歯茎・骨が減っていないかを診ます。これら3つの検査をすることで、むし歯・歯周病のリスクがどこに潜んでいるかが明らかになります。

 

セルフケアが大切! アプリで検査結果を確認。

もりわき歯科では、応急処置が必要な場合を除いて、初診時にこの3つの検査を必ず行います。そして2回目の来院時に、検査結果をお見せします。あらかじめどの部位にリスクがあるのかを、実際の写真で確認してください。言葉だけの説明を聞いても、あなたの利益にはなり得ません。なぜなら、むし歯・歯周病リスクへの対応のほとんどは、お家での『セルフケア』にかかっているから。あなたが自宅の洗面所の鏡の前で、自分の口を見ながらフロスや歯間ブラシでケアします。ですから、写真などの「画像」で見ていただく必要があるのです。

「とはいえ、ちょっと見ただけの写真ではどこがリスクのある部位だったか忘れてしまいそうで心配」。そんなあなたは、『診察券アプリ』を入れてみてください。このアプリは診察券の代わりになるものですが、それだけではありません。アプリ上で、検査結果の写真を受け取ることができます。「衛生士さんに注意するよう言われた場所ってどこだっけ?」なんてときに便利ですよ。アプリのダウンロードは、当院の受付でご案内しております。

セルフケアの効果は絶大です。歯周病の8割はセルフケアと歯科医院でのケアだけで治るとされています。そしてセルフケアは、上手にできるようになるだけではなく、続けられることが大切です。お口の中の菌は、フロスや歯間ブラシできれいにしても、放置すれば3日で元に戻ってしまいます。なので、正しいセルフケアが『習慣』にならないと、むし歯・歯周病を防ぐことは難しいでしょう。

もりわき歯科では、あなた専属の歯科衛生士が習慣化のお手伝いをします。「なかなか毎日は難しい」という壁にぶつかったら、ぜひご相談ください。一緒に解決策を考えます。セルフケアが上手にできて習慣化すると、むし歯・歯周病で痛みが出るリスクが減少しますよ。その結果、突発的なトラブルを回避できる可能性が高まります。

 

治療が必要な場合

すでにむし歯が進行しすぎている場合は、ドクターによる積極的な治療が必要です。歯の神経の治療などの場合は、治療が4〜5回かかることも。さらに、治療の間隔も1ヶ月以上あけてしまうと失敗につながります。1回ではなく、2回3回先の予約を取るのがおすすめです。したがって、最初にお口全体の治療計画を立てて、優先順位を決めましょう。計画的に治療の予約をとることで、あなたの生活スケジュールも立てやすくなりますよ。

 

ここまで、「歯のトラブルの防ぎ方」と題して、突発的なトラブルを回避する方法についてお伝えしました。

お口のトラブルを回避するためには、痛みが無いうちに検査しておくことが必須です。

まだ検査されていない方は、当院の予約サイト(こちらをクリック)からご予約ください。

 

 

出典:

  1. 日本歯周病学会. 歯周基本治療の進め方とポイント. 日本歯周病学会ホームページ(https://www.perio.jp/file/news/info_220415.pdf

 

 矢印のアイコン