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医療コラム

歯科医院によって説明が違うのはなぜ?治療方針に差が出る理由|もりわき歯科|芦屋駅すぐの歯科・歯医者

歯科医院によって説明が違うのはなぜ?治療方針に差が出る理由

 

「A歯科では様子見と言われたのに、B歯科ではすぐ治療が必要と言われた」

「説明がまったく違って、どちらを信じていいかわからない」

歯科医院をいくつか受診した経験がある方ほど、こうした疑問や不安を感じたことがあるのではないでしょうか。

同じ口の中、同じ歯のはずなのに、なぜ歯科医院によって説明や治療方針が違うのでしょうか。

結論から言えば、説明が違うこと自体は、珍しいことでも異常なことでもありません。

そこには歯科医療ならではの理由があります。


なぜ同じ歯なのに、歯科医院ごとに説明が違うのか?

歯科医療は、「この状態なら必ずこの治療をする」という正解が一つに決まらない医療です。

もちろん明確に治療が必要なケースもありますが、実際の臨床では、

・今すぐ治療するべきか

・経過を見てもよいか

・複数の治療法のどれを選ぶか

といった判断が分かれるグレーゾーンが多く存在します。

そのため、歯科医師の考え方や経験によって、説明や提案が変わることがあるのです。


歯科医師の「考え方」と「価値観」が治療方針に影響する

歯科医師は、全員が同じ価値観で治療をしているわけではありません。

・痛みや症状をできるだけ早く取り除くことを重視する

・なるべく歯を削らず、保存することを最優先する

・再治療を減らし、長期的な安定を重視する

同じ歯を見ても、「どこをゴールに設定するか」によって、選ぶ治療は変わります。

これは技術の優劣ではなく、医療に対する考え方の違いです。


保険診療と自費診療の捉え方の違い

説明の差がもっとも表に出やすいのが、保険診療と自費診療の考え方です。

保険診療は、国が定めたルールの中で行う「最低限必要な治療」です。

一方で自費診療は、材料・治療工程・時間に制限がなく、より多くの選択肢があります。

歯科医院によって、

・まずは保険診療を中心に説明する

・早い段階から自費も含めた選択肢を提示する

という方針の違いがあり、それが「説明の違い」として感じられることがあります。


「今すぐ治す」か「将来を見据える」かという視点の差

治療方針の違いは、「時間軸の違い」と言い換えることもできます。

・今の痛み/不安をすぐに解消することを重視

・5年後、10年後の歯の状態まで考える

どちらも患者さんのためを思った判断ですが、見ている時間の長さが違うため、説明内容も変わります。

また、時間という観点では、過去に蓄積された情報も関係します。

かかりつけ医で何年も通っている医院なら、過去のレントゲンやカルテの情報が利用できます。

例えば歯の根の先にレントゲンで異常を認めたとしましょう。

過去のレントゲンと比較することで、その異常が以前よりも大きくなっていれば治療すべきです。

変わらないのであれば、定期的なレントゲン撮影で経過観察することも選択肢となります。

一方、例えばセカンドオピニオンで来院した歯科医院では、過去の情報が問診のみです。

その一時点のみで判断することが難しく、「もう少し様子をみましょう」と言わざるを得ないこともあるのです。


医院ごとに異なる設備・技術・経験の影響

歯科医院には、それぞれ得意分野があります。

・使用できる検査機器

・扱っている材料

・これまで経験してきた症例

たとえば、ある治療法に豊富な経験がある歯科医師は、その選択肢を積極的に提案します。

逆に、経験が少ない治療については、別の方法を勧めることもあります。

これは「できないからダメ」ではなく、患者さんの安全性を考えた判断でもあります。


予防重視型と治療重視型で説明が変わる理由

歯科医院は大きく分けると、

・治療中心型

・予防重視型

という考え方の違いがあります。

治療中心型では、「悪くなったところをどう治すか」が説明の中心になります。

予防重視型では、「なぜ悪くなったのか」「どうすれば再発を防げるのか」という説明が増えます。

説明の量や内容が違って感じるのは、この方針の差によるものです。


グレーゾーンが多い歯科医療の特徴

むし歯や歯周病には、「ここからが治療」「ここまでは経過観察」という絶対的な線引きがありません。

・小さなむし歯

・進行の遅い歯周病

・症状のない異常所見

こうしたケースでは、歯科医師の経験やリスク判断、科学的根拠への精通度によって意見が分かれます。

そのため、説明が違うことは決して珍しくありません。


説明の違い=どちらかが間違っている、とは限らない

説明が違うと、「どちらかが間違っているのでは?」と感じてしまいがちです。

しかし、多くの場合はどちらも医学的に妥当な選択肢です。

大切なのは、

・なぜその治療を勧めるのか

・根拠や理由がきちんと説明されているか

という点です。


患者さんが後悔しないために確認すべきポイント

説明を受けたときは、次の点を確認してみてください。

・他の選択肢はあるのか

・何もしなかった場合のリスク

・短期的/長期的なメリットとデメリット

・質問しても丁寧に答えてくれるか

「質問しづらい」「急かされる」と感じる場合は、一度立ち止まって考えてもよいでしょう。

 


納得できる歯科医院を選ぶための考え方

歯科医院選びで大切なのは、「正解を探すこと」ではありません。

自分の価値観に合う説明をしてくれるかどうかです。

・しっかり説明してくれる

・選択肢を提示してくれる

・決断を急がせない

そうした歯科医院は、長く付き合えるパートナーになりやすいと言えます。


まとめ

歯科医院によって説明が違うのは、歯科医療の特性によるものです。

説明の違いに戸惑ったときは、「どちらが正しいか」ではなく、「どちらが自分に合っているか」という視点で考えてみてください。

納得して選んだ治療こそが、後悔の少ない治療につながります。


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